ヒメウ Phalacrocorax pelagicus pelagicus
Palagic Cormorant
2018.10.15 ヒメウ成鳥冬羽 撮影:寺沢 孝毅
全長:73cm 環境:海岸
留鳥として一年を通して記録される。
天売島で繁殖する海鳥の一種。
天売島での観察時期:1・2・3・4・5・6・7・8・9・10・11・12月
特徴
雌雄同色。嘴、体羽ともに黒く、成鳥は青、緑、紫の金属光沢がある。幼鳥は暗茶褐色で金属光沢は見られない。繁殖羽は眼瞼から嘴基部にかけて深紅色になり、嘴も若干淡黄色を帯びる。後頭部から首にかけて、求愛時期の短期間のみ白い飾り羽が見られるが、個体差が大きくなかには見られない個体もいる。頭頂部と後頭部の2箇所に小さな冠羽があるが、飛翔時は冠羽を寝かせる場合が多いため見られないことが多い。脇には大きい白斑が入り、かなり目立つ。非繁殖羽では、嘴基部、冠羽、飾り羽、脇の白斑ともになく、順光で光の強い時以外は黒く見える。
天売島での観察時期
天売島では周年見られ、50ペアほどが繁殖しています。天売島内でも特に漁港内、黒崎海岸などで観察しやすい。漁港内に入り採餌しているヒメウは若い個体がほとんどで、成鳥は沖合で採餌する場面が見られることが多いです。冬季には若干個体数が減少し、幼鳥が多く見られます。3月頃から繁殖のため戻ってきた成鳥が増え、4月から5月上旬にかけて繁殖羽である飾り羽根がとても美しい。