トウネン Calidris ruficollis
Red-necked Stint

2007.5.28 トウネン成鳥夏羽 撮影:寺沢 孝毅

全長:15cm 環境:海岸・漁港
天売島では2007.5.28と2009.5.25に記録されている。
天売島での観察時期:5・7月

[識別]

2009.5.25 トウネン第一回夏羽 撮影:寺沢 孝毅

トウネンとヨーロッパトウネンの識別として、

①トウネンは嘴基部が太く、短く、ヨーロッパトウネンは嘴基部がトウネンよりも太さはなく、長い
②ヨーロッパトウネンは足がトウネンに比べ細く長く、脛の裸出部が多い
③中央尾羽の長さがトウネンは他の外側尾羽よりも長く、少し突出している。ヨーロッパトウネンは突出していない
④成鳥夏羽はトウネンは頭部から喉まで赤褐色で白いアイリングが細いまたは無いが、ヨーロッパトウネンは喉は白く、白いアイリングは明瞭でトウネンに比べ遠くからでも目立つ。
⑤幼鳥はトウネンは大雨覆の羽縁が細く軸斑との境界が不明瞭だが、ヨーロッパトウネンは羽縁と軸斑の境界が明瞭で、軸斑中央が窪んだ模様をしている

以上の点から識別できる。
上記2枚目の写真の個体はトウネンだが、第一回夏羽で喉元が白っぽくヨーロッパトウネンと誤認されやすいため、識別点を全て判別した上でトウネン、ヨーロッパトウネンの判断をする必要がある。

2009.5.25 トウネン第一回夏羽 撮影:寺沢 孝毅

2011.5.14 トウネン成鳥夏羽 撮影:寺沢 孝毅