コベニヒワ Carduelis hornemanni exilipes
Arctic Redpoll

2019.11.27 コベニヒワ♀成鳥 撮影:今堀 魁人

全長:13cm 環境:森林・市街地
天売島では1985.10.20、2014.10.31をはじめとして記録されている。
天売島での観察時期:1・2・3・10・11・12月

特徴

 コベニヒワはスズメよりも一回り小さい。成鳥は顔は灰白色で、嘴はベニヒワに比べ短く太い。目先と嘴の周りは黒く、額は紅色で小さい。背は淡褐色で腰は白い。胸から脇にかけて若干の縦斑があるが、類似種であるベニヒワに比べ不明瞭で淡く少ない。若い個体では縦斑がベニヒワ同等の個体もいるが、ベニヒワの若い個体と比べると少ない。オス成鳥は胸が赤いが、ベニヒワオス成鳥に比べ範囲が小さく淡い。下尾筒は成鳥は白いが、若い個体の、特にメスは最長下尾筒の羽軸が黒いことがある。

天売島での観察時期

 天売島では数少ない冬鳥で、数年に一度程度の頻度でベニヒワの群れに混ざってごく少数観察される。10月から12月に観察されることが多く、特にベニヒワの飛来数が多い年には見られる頻度が高い。天売島フットパス内のハンノキ林やミヤマアキノキリンソウなどの種子を啄ばんでいるところを観察する機会が多い。

2019.11.27 コベニヒワ♀成鳥冬羽 撮影:今堀 魁人

2019.11.27 コベニヒワ♀成鳥(右) 撮影:今堀 魁人

2019.11.10 コベニヒワ♀第一回冬羽 撮影:今堀 魁人