ベニヒワ Carduelis flammea flammea
Common Redpoll

2007.12.1 ベニヒワ♀成鳥 撮影:寺沢 孝毅

全長:14cm 環境:森林・市街地
旅鳥として春から夏にかけてと秋から冬にかけて記録される。
天売島での観察時期:1・2・3・4・5・10・11・12月

特徴

 ベニヒワはスズメよりも一回り小さい。成鳥は顔は灰白色で、嘴はコベニヒワに比べ長く細い。目先と嘴の周りは黒く、額は紅色で、目の位置よりも後方まで赤い。背は暗褐色の縦斑で腰まで斑が入る。胸から脇にかけて縦斑があり、類似種であるコベニヒワに比べ明瞭で濃く、斑が長い。オス成鳥は頰周辺から胸にかけて赤く、腰も赤くなる個体もいる。下尾筒は最長下尾筒に羽軸を中心とした黒い模様が入る。

天売島での観察時期

 天売島では冬鳥として毎年観察される。ベニヒワの飛来数は年変動が激しく、数羽のみの年もあれば100羽以上の群れで飛来する年もある。冬季は天売島フットパス内のハンノキ林やミヤマアキノキリンソウなどの種子を啄ばんでいるところを観察する機会が多く、3月から5月には、住宅街の庭や道路脇に降りて採餌していることもある。